海辺でぬるく撮ってます

星空撮影の記録とか

勾玉星雲付近、オリオン座中心部のSHO合成(神奈川県小田原市・御幸の浜)

撮影日時:D1フィルター 2024年2月13日 20時ごろ

     D2フィルター 2024年2月14日 20時ごろ

撮影地 :神奈川県小田原市(御幸の浜)
撮影機材:SONY ILCE -7M3 (HKIR)
     BORG 55FL + 7880
その他 :Askar社のColor magicフィルタを使用


     SkyMemo-SWにて追尾撮影(SV165_Ceres-M_PHD2で一軸オートガイド)

露光等 :f3.6 / iso25600 総露光時間 D1= 6426秒 D2 = 6689秒

後処理等:D1、D2共にPixInsightにて、各種補正、加算平均、擬似を含むHDR合成
     RGB分解して各色ごとにストレッチしてからSHO合成


     Luminar Neoで微調整した後、トリミング、JPEG化

撮影日時:D1フィルター 2024年1月30日 20時ごろ

     D2フィルター 2024年2月07日 20時ごろ

撮影地 :神奈川県小田原市(御幸の浜)
撮影機材:SONY ILCE -7M3 (HKIR)
     BORG 55FL + 7880
その他 :Askar社のColor magicフィルタを使用

     SkyMemo-SWにて追尾撮影(SV165_Ceres-M_PHD2で一軸オートガイド)

露光等 :f3.6 / iso25600 総露光時間 D1= 7734秒 D2 = 6307秒

後処理等:D1、D2共にPixInsightにて、各種補正、加算平均
     RGB分解して各色ごとにストレッチしてからSHO合成

     Luminar Neoで微調整した後、トリミング、JPEG化


 D1フィルターによる光害地でのワンショット・ナローバンド撮影(Hαと酸素(O))に引き続いて、D2フィルターで硫黄(S)、酸素の撮影を終えてSHO合成を試みたのですが、水素(H)の緑ばかりが一面に広がった画像になってしまい、全くダメ。投げ出したい気分でネット上を色々調べてみたら苦労しているのは皆おなじで、RGBを適当にブレンドしてみたり強度を変換したりなど、技巧の限りを尽くして鑑賞にたえる作品にしているらしいです。まぁ目に見えない世界を可視化しているわけだし、そもそもがNASAがハップル宇宙望遠鏡の活動成果をわかりやすく広報するために始めた「擬似」カラー化手法。天文物理学的な正確さは薄くて当たり前ということのようです。天文写真の世界には物理的な正確さに徹底的に執着する人たちがいるのですが、NASAが始めた擬似カラー手法に文句をつけている人は見かけていません。さすがはNASAです。


 と、いうことで、今の私が持っている技巧を全て投入にして、硫黄領域の赤と水素領域の緑から黄色ないしオレンジ色を作り出し、負のブレンドで天体写真では貴重な酸素の青をなんとか引っ張り出してみました。(R、GのデータからBのデータを引き算したものをRGB合成して青を見えやすくして、さらにGの強度を適当な比率でRBに再分配してあります。)