海辺でぬるく撮ってます

星空撮影の記録とか

かもめ星雲(小田原城址公園二の丸広場)

撮影日時:2024年3月29日 20時ごろ


撮影地 :神奈川県小田原市(小田原城址公園・二の丸広場)
撮影機材:ZWO ASI 2600MC DUO + SharpCap v4.1
     Askar FMA135
その他 :Askar社のColour magic D1フィルタを使用

     SkyMemo-SWにて追尾撮影(SV165_Ceres-M_PHD2で一軸オートガイド)

露光等 :f4.5 / gain=400 3°C 総露光時間 = 3300秒

後処理等:PixInsightにて、各種補正、加算平均の後ストレッチ
     Luminar Neoで微調整した後、トリミング、JPEG化


 冷却CMOSカメラを入手しました。目的は「夏でも早く寝る」で、就寝が日付を跨ぐと翌朝はもとより昼頃まで機嫌が悪くなるようになってしまったジジイが、これからも楽しく星空撮影を楽しむための投資。特にBiasやDarkを翌日に撮るとかライブラリ化できるのが魅力的です。DUOにしたのはいずれASIAIproを導入して、東伊豆まで背負っていく荷物をちょっとでも減らしたいとか、電車の時間を気にしながら後片付けをすしている時の漏らしそになる焦燥感を減らしたいというせつない願い。上級者は-10°Cまで冷却してgain=0で撮影したりしているようですが、外気温-15℃を目安に冷却してバッテリーも小さくて軽いもので済ませ、ガッツリgainをかけて短時間で撮影を終えるつもりでいます。
 派手な散光星雲の撮影機会が減る春先に星や銀河を撮って使い方に慣れ、夏の天の川シーズンから本格稼働するつもりでしたがギリギリかもめ星雲が撮れました。世間では「ポン・ブルックス彗星」が話題になっていますが、西に箱根が鎮座する小田原は蚊帳の外。「桜とかまぼこ祭り」でキラキラのLEDが飾り付けられた公園の広場で秋-冬シーズンを締めくくりました。ちなみに青白くなっている「風切り羽付近」はOIIIが明るく光っているはずなのですが、見事な花曇り続きの予報。D2フィルターによる撮影とSHO合成は来シーズンに持ち越しのようです。

いっかくじゅう座ループとバラ星雲周辺のナローバンド像(小田原市・御幸の浜、小田原城址公園二の丸広場)

R:Askar Colour magic D2フィルタで撮影したRチャンネル像
G:Askar Colour magic D1フィルタで撮影したRチャンネル像
B:Askar Colour magic D1フィルタで撮影したBチャンネル像

撮影条件は最下部に記載
PixInsightでRGB合成、ストレッチ
Luuminar NEOでトリミング、微調整してからJPEG化


 今年は冬晴れが少ないと嘆いている間に春になっちゃって2023-24の秋冬シーズンも終わるわけですが、この間に青いバラ星雲を仕上げるようになるとは思ってもみなかったです。電車で伊豆や三浦半島に移動しての撮影となると、就寝する時間が日付を跨ぎかねないのが辛くて、ついつい徒歩で撮りに行ける自宅周辺でコントラストを稼ぐために始めたナローバンド。Askar Color magicフィルターに出会ったことをきっかけに、新しい世界を知ることができました。
 閑話休題。何回か前の投稿で小田原でD1フィルターを使って撮ったらカタツムリ星雲が薄くなったと書きましたが、下のQBPフィルターで撮ったものではしっかりと再現されているようなので、やはりHβの影響なのではないかと思っています。しかし、QBPフィルターのR, Bチャンネルを使ったS(SH)(OH)像ではSHO像ほどには青い領域が目立っておらず、Hβを取り込めば単純に青い領域が増えるというわけでもないもよう。不思議です。


全チャンネルとも、Sightron社 Quad BPフィルタを使用


R:Askar Colour magic D2フィルタで撮影したRチャンネル像
G:Sightron Quad BPフィルタで撮影したRチャンネル像
B:Sightron Quad BPフィルタで撮影したBチャンネル像
PixInsightでRGB合成、ストレッチ
Luuminar NEOでトリミング、微調整してからJPEG化


Sightron Quad BPフィルタによる撮影
撮影日時:2024年3月9日 21時ごろ


撮影地 :神奈川県小田原市(御幸の浜)
撮影機材:SONY ILCE -7M3 (HKIR)
     BORG 55FL + 7880
その他 :Sightron社 Quad BPフィルタを使用

     SkyMemo-SWにて追尾撮影(SV165_Ceres-M_PHD2で一軸オートガイド)

露光等 :f3.6 / iso6400 61秒X31枚

後処理等:PixInsightにて、各種補正、加算平均の後RGB分解


Askar Colour magic D1フィルターによる撮影
撮影日時:2024年3月3日 20時ごろ

撮影地 :神奈川県小田原市(小田原城址公園二の丸広場)
撮影機材:SONY ILCE -7M3 (HKIR)
     BORG 55FL + 7880
その他 :Askar社のColor magic D1フィルタを使用

     SkyMemo-SWにて追尾撮影(SV165_Ceres-M_PHD2で一軸オートガイド)

露光等 :f3.6 / iso12800 総露光時間 6121秒

後処理等:PixInsightにて、各種補正、加算平均の後RGB分解

     
Askar Colour magic D2フィルターによる撮影
撮影日時:2024年3月9日 20時ごろ

撮影地 :神奈川県小田原市(小田原市・御幸の浜)
撮影機材:SONY ILCE -7M3 (HKIR)
     BORG 55FL + 7880
その他 :Askar社のColor magic D2フィルタを使用

     SkyMemo-SWにて追尾撮影(SV165_Ceres-M_PHD2で一軸オートガイド)

露光等 :f3.6 / iso25600 総露光時間 5615秒

後処理等:PixInsightにて、各種補正、加算平均の後RGB分解

カノープスと相模湾の波(神奈川県小田原市・御幸の浜)

撮影日時:2024年2月27日 20時ごろ


撮影地 :神奈川県小田原市(御幸の浜)
撮影機材:SONY ZVE1
     SONY FE 24mm F1.4 GM
その他 :Starry NightとPROSOFTEN Clearを併用

露光等 :f2.0 / iso6400 ss= 3.2秒

後処理等:Luminar Neoでレタッチ、JPEG化


 相変わらず波も写っている星景写真を撮ろうとしています。今回は西湘バイパスの表示灯で波や地表は明るい御幸の浜で撮ってみたのですが、f2.0 / iso 6400 ss=3.2秒、あたりが精一杯でした。絞りを開放にしちゃうと周辺減光がキツくて処理が手に余る感じ。東伊豆ように背景も暗い所ならともかく、海も空もぼんやり明るいところで周辺減光が強い条件というのは避けたいです。イマイチの出来になってしまいましたが、縁起物のカノープスも写っていたので投稿したのですが、上の写真ではノイジーでわかりづらいという方はナノトラッカーで追尾撮影した下の写真をご覧ください。中央下部、水平線のちょい上のオレンジ色の点がそれです。
 ところで、気になるのはSIGMAの20mm. F1.4、「星空特化、開放から星空に使えます」ということらしいけど光害地でも絞り開放で使えるんですかね。気軽に買って確かめられるお値段ではないので、借りられたら借りてみるというところでしょうか。


撮影日時:2024年2月27日 19時ごろ


撮影地 :神奈川県小田原市(御幸の浜)
撮影機材:SONY ZVE1
     SONY FE 24mm F1.4 GM
その他 :Starry NightとPROSOFTEN Clearを併用
     サイトロン社のナノ・トラッカーで追尾撮影(1/2倍速モード)

露光等 :f2.8 / iso1600 ss= 30秒

後処理等:Luminar Neoでレタッチ、JPEG化