海辺でぬるく撮ってます

星空撮影の記録とか

勾玉星雲とその周辺(東伊豆町白田温泉・小田原市御幸の浜)

撮影日時:2024年1月29日 20時ごろ


撮影地 :静岡県加茂郡東伊豆町(白田温泉)
撮影機材:SONY ILCE -7M3 (HKIR)
     BORG 55FL + 7880
その他 :STC社のAstro-MSフィルタを使用
     SkyMemo-SWにて追尾撮影

露光等 :f3.6 / iso8000 総露光時間=6336秒

後処理等:PixInsightにて、各種補正、加算平均してからストレッチ
     Luminar Neoでトリミング、微調整


 久しぶりでナローバンドフィルターを使わずにHα領域を撮ってみました。下のSAO合成用のフィルターで撮影したHαの赤とOⅢの青の像と比較すると、少し穏やかな赤色に仕上がった点は気に入っていますが、微恒星が目立つ点も相まってHαの周辺部の淡いところの再現はさすがに弱いです。どちらが良いかは見る人の好みによるわけですが、光害地でのナローバンド撮影にも見るべきところはちゃんとあるのだなぁと再確認できました。あとは、D2フィルターでSⅡの赤色を撮影してHα像を緑のチャンネルに入れてカラー化すればSAO合成像となるわけですが、この文章を書いている2月初旬にして春先のような気圧配置が続くようになってしまっていて曇り、雨、雪の予報ばかり。すでにぎょしゃ座は宵の口に天頂近くに昇っていますのでもしかしたら来シーズンに持ち越しなっちゃうかもしれません。


撮影日時:2024年1月30日 20時ごろ


撮影地 :神奈川県小田原市(御幸の浜)
撮影機材:SONY ILCE -7M3 (HKIR)
     BORG 55FL + 7880
その他 :Askar社のColor magic D1フィルタを使用
     SkyMemo-SWにて追尾撮影


露光等 :f3.6 / iso25600 総露光時間=7734秒

後処理等:PixInsightにて、各種補正、加算平均してからストレッチ
     Luminar Neoでトリミング、レタッチ

春の空のオリオン星雲(小田原市・御幸の浜)

撮影日時:2024年2月8日 20時ごろ


撮影地 :神奈川県小田原市(御幸の浜)
撮影機材:Player One Ceres-C
     Askar FMA135
その他 :Sightron社のCBPフィルタを使用

     SkyMemo-SWにて追尾撮影(SV165_Ceres-M_PHD2で一軸オートガイド)

露光等 :f3.6 / Gain=300 5秒30枚, 10秒25枚, 20秒30枚, 40秒28枚, 80秒30枚を使用

後処理等:PixInsightにて、各種補正、加算平均、擬似を含むHDR合成の後ストレッチ
     Luminar Neoでトリミング、レタッチ


 Ceres-Mという格安のモノクロCMOSカメラが入手できたので、小型のノートパソ1台でCeres-Cによる撮影と1軸のオートガイドの同時実行を試してみました。どちらも順調に進行している分には画面を見ている必要はなく、トイレに行ったりコンビニにビールを買いに行くことも可能でしたが、カメラをUSB接続するタイミング、順番には気を使う必要がありそうでした。随分と曖昧な書き方になってますが、最初のうちは接続が上手くいかなかったものがUSBの抜き差しを繰り返していたらいつの間にか撮影可能な状態になっていたというのが実際のところ。(涙)
 失敗しても後悔がないように、高空に薄雲がかかった春のような空の日を選んで撮りに行ったので、輝星に盛大なハローが出たぬる〜い写真になってしまいました。当初はお蔵入りにするつもりだったのですが、何度か見直しているうちに「これはこれでキレイかもなぁ〜」とか思うようになったので、投稿した次第。上の写真は以前に投稿したものに近い構図、下はもうちょい広くトリミングしたものです。オリオン星雲の内側、トラペジウムもなんとか見えるようにしたくて、フィルターやHDR合成のやり方に工夫を入れてありますが、いかがでしょうか。

オリオン星雲(小田原市・御幸の浜)

撮影日時:2024年1月12日 20時ごろ


撮影地 :神奈川県小田原市(御幸の浜)
撮影機材:Player One Ceres-C
     Askar FMA135
その他 :Sightron DBPフィルタを使用

     SkyMemo-SWにて追尾撮影

露光等 :f4.5 / Gain=360 総露光時間 = 2150秒

後処理等:PixInsightにて、各種補正、加算平均してからストレッチ

     Luminar Neoでトリミング、レタッチ


 天体用のCMOSカメラに興味を持ってネットで調べていたのですが、オートガイディング用のカメラに無駄にフルカラータイプを使用していたことに思い至り、とりあえず撮影にしてみることにしました。対象は明るくて導入が簡単に思えたという理由でオリオン星雲。明暗さがデカ過ぎて作品にするのがとても難しい点については目をつぶりました。
 撮ってみた感想は、冬だからか非冷却でも意外と低ノイズ。オートガイダーがないので露光時間を伸ばせなくてアンプゲインを目一杯あげたのですが、滑らかな感じに仕上げることができたように思います。もう少しセンサーが大きいものを購入して、大きくて重いミラーレス一眼から乗り換えるのもありかなと思うのですが、問題は小さなノートパソコンの画面でオートガイディング用のソフトとキャプチャーソフトを同時に扱えるかどうか、ですかね。ガイド用のモノクロカメラが安価で手に入るようなら、もう一度試してみたいです。