撮影日時：2023年12月29日 18時ごろ


撮影地　：静岡県加茂郡東伊豆町（熱川温泉）
撮影機材：SONY ZV-E1
　　　　　SONY FE 24mm F1.4 GM
その他　：Starry Nightフィルタを使用
　　　　　サイトロン社のナノ・トラッカーで追尾撮影(1/2倍速モード)

　　　　　SkyMemo-SWにて追尾撮影（SV165_Ceres-C_PHD2で一軸オートガイド）

露光等　：f1.4 / iso12800 ss = 1.0秒

後処理等：Stella Image 9にて各種補正

　　　　　Luminar Neoでレタッチ

　最近の星景写真の流行りに背を向けて、一発撮りで地味に仕上げてあります。っていうか、海辺で撮っているからにはと海にこだわろうとした結果、波しぶきを一緒に入れるために露光時間を1秒にしたために露出不足。派手に仕上げようがなかったというのが本当のところ。開放F1.4のレンズを使っていますが8秒くらいかけないと微恒星やバックグラウンドが暗くて、レタッチで持ち上げることができませんでした。カメラの内部でノイズとして切り捨てられちゃうんでしょうね。
　もちろん、海は昼間に撮っておいたものを暗く仕上げ、星空は星野写真ばりに追尾・加算平均したストック品からそれらしいものを選んで2値マスク合成するという手もあるわけで、そういう手を使っているとしか思えない作品を眼にする機会も多いわけですが、私はやるつもりはありません。

撮影日時：2024年1月12日 20時ごろ


撮影地　：神奈川県小田原市（御幸の浜）
撮影機材：SONY ILCE-7M3(HKIR)
　　　　　Askar FMA180
その他　：Askar Colour magic D1, D2フィルタを使用
　　　　　SkyMemo-SWにて追尾撮影

露光等　：f4.5 / ISO25600 総露光時間 = 7462秒

後処理等：PixInsightにて、各種補正、加算平均してからストレッチ
　　　　　Luminar Neoでトリミング、レタッチ

　どうせナローバンド撮影ををするんならSAO合成くらいやってみてもバチは当たるまいと思い、この1枚を撮ってみましたというか、仕上げてみました。フルカラーセンサーにAskarのカラーマジック・フィルターという、2回の撮影でハップル・パレットがいけますぜという触れ込みの組み合わせを使っています。後処理が難しそうだったのですが、HKIR改造機＋広角レンズで撮った星野写真の色むら対策でRGB分割.- 各種補正 - 再合成- 強調処理に邁進していた経験が生きたか、意外と簡単だったというのが感想です。やっぱり苦労は、後で生きるよね。

　問題はフィルターの狭帯域っぷりで、ちょっとやそっとの露光では背景が漆黒の闇です。ILCE -7M3の暗所性能ってかなり信頼できると思っているのだけど、ISO25600はさすがにアウト。次は12800に落としてD1で3時間くらいかけてギリギリのワンショット・ナローバンド撮影をして、翌日以降にチャンスがあったらD2で撮影をするのかなと思ってます。冷却CMOSだともっと楽できるのかな？。

撮影日時：2023年9月5日 21時ごろ


撮影地　：神奈川県小田原市（小田原城址公園二の丸広場）
撮影機材：SONY ILCE-7M3(HKIR)
　　　　　SONY FE 85mm F1.4 GM
その他　：STC社 Astro Duo - NBフィルタを使用
　　　　　SkyMemo-SWにて追尾撮影
露光等　：f4.0 / ISO12800 総露光時間 = 5690秒

後処理等：PixInsightにて、各種補正、加算平均してからストレッチ
　　　　　Luminar Neoでトリミング、レタッチ

　小田原でワンショット・ナローバンド撮影をした1枚です。光害地での撮影には様々な制約があるわけですが、微恒星が明るい夜空に溶け込んでしまって写り難くなるという利点もあります。この作品でも、星にはPixInsightのBlur X Termnatorで星像を整える以上の手は加えてありません。もちろん、散光星雲も霞む夜空では意味がないので、もしかすると、小田原の空はちょうど良い明るさ加減なのかもしれません。

　ところで、この夜は波が高くて浜には近づけず、城址公園の広場で撮りました。街の灯りの真ん中であることに加えて天守閣がライトアップされていたりするのですが、意外と関係なかったみたいです。それと、浜で撮っていると地震とか津波のこととかも考えてしまうのですが、城址公園の広場は私の一時避難場所。なんかあっても、すでに一時避難してあるということになるのも素敵かなと…（爆）