海辺でぬるく撮ってます

星空撮影の記録とか

北アメリカ星雲からミルファク(ペルセウス座)あたりまで


撮影日時:2022年11月16日 19時ごろから

撮影地 :静岡県加茂郡東伊豆町 白田温泉
撮影機材:SONY ILCE-6600
     SONY FE 20mm F1.8 G
その他 :SkyMemo-SWにて追尾撮影(SV165_Ceres-C_PHD2で一軸オートガイド)
露光等 :f3.5 / ISO6400、10秒25枚+30秒24枚+61秒25枚+101秒40枚
後処理等:PixInsightにて、各種補正,、等倍(CFA)drizzle、加算平均の後にストレッチ
    Luminar4にてトリミングの後、微調整


 天体の多くは目視でははっきりとは見えず、それは天体望遠鏡を使っても変わりはありません。それに対してカメラで撮影された画像をもとにした作品はとても明るくてカラフルなものが多く、それらは「なんらかの強調処理」の結果です。まぁ、まるっきり目視できないものについては違和感も感じようがないというのが正直なこところで、NASAだって不可視光を波長の違いで適当な色に割り振った数多くの画像を公開しています。
 それに対して微妙がなのが星空を広めに撮った星野写真。天の川などはそこそこ空が暗いところに行けば見えるし、その姿はモノクロームの世界。再現性重視で露光量をグッと抑えて目視できる星や天の川と同程度の星の写りにしても綺麗なのだけど、やっぱり「彩り」があった方が楽しいのですわ。実際、撮影から仕上げまで手間暇をかけてやれば、天体改造していないデジカメでもカラフルな作品が出来上がってしまいます。どこまでやるか、何をやらないかは作り手次第なので、いつも「やりすぎ」との闘いになるのです。


 上の写真は左端から北アメリカ星雲、ケフェウス座、カシオペア座、二重星団とハート星雲などの散光星雲を経てペルセウス座のミルファクあたりまでを撮影したもので、目視ではとても控えめで清楚な感じの天の川が流れている領域。思いっきり派手に仕上げると下のようにもできますが、これは「闘いに敗れた一枚」と言えるかも知れません。