海辺でぬるく撮ってます

星空撮影の記録とか

わし星雲、オメガ星雲(小田原市御幸の浜、超解像)

撮影日時:2022年8月31日 21時ごろから

撮影地 :神奈川県小田原市 御幸の浜
撮影機材:SONY ILCE-7M3(HKIR改造)
     Askar FMA180(撮影時APS-Cクロップ、さらにトリミングしてあります)
その他 :CBPフィルターを使用
     SkyMemo-SWにて追尾撮影(SV165_Ceress-C_PHD2で一軸オートガイド)
露光等 :f4.5 / ISO3200、15秒24枚+30秒25枚+61秒25枚
後処理等:PixInsightにてdrizzle X2、各種補正、加算平均の後にストレッチ
     Luminar4にてトリミングの後、微調整


 以前にアップした作品に使用した素材を用いて、解像度を2倍に上げてからトリミングして拡大したものです。思っていたよりも細部まで階調が表現されていて星像もシャープな印象に仕上がり、自分としては気に入っています。残念なのが、露光時間を121秒まで伸ばしたRAWファイルが5枚程度しかなくて作品中にデータを取り込めなかったこと。可視光も十分ある二つの明るい星雲の周囲のモヤーっとした部分の再現がイマイチになってしまいました。私が使っているソフトウェアでdrizzleして良い結果を得るには最低でも15枚程度は必要なようですが、シグマ・クリッピングして加算平均する時にもその程度の枚数はあったほうが望ましいので、撮影が特別に面倒になるわけではありません。
 フルサイズ換算で焦点距離200〜600mm程度の拡大率というのは、星雲を個別にクローズアップするには不十分ですが、分子雲や散光星雲の広がりを狙うのに有利な明るい光学系(f4未満とか)が使える嬉しい領域。派手な対象が沢山ある秋冬の星空撮影が楽しみです。