海辺でぬるく撮ってます

星空撮影の記録とか

オリオン座上部からペルセウス座にかけて

撮影日時:2023年1月12日 19時ごろ

撮影地 :静岡県加茂郡東伊豆町 白田温泉
撮影機材:SONY ILCE-7SM3
     SONY FE 35mm F1.4 GM
その他 :Kenko社のStarry Nightフィルターを使用
     SkyMemo-SWにて追尾撮影(オートガイダー無し)
露光等 :f4.0 / ISO6400, 30秒26枚+61秒25枚+121秒40枚
後処理等:PixInsightにて、各種補正、等倍(CFA)drizzle、加算平均の後にストレッチ
     Luminar4にて微調整


 目視ではうっすらとした冬の天の川が冬の大三角からペルセウス座にかけて流れている領域なのですが、勾玉星雲やカリフォルニア星雲を再現しようと張り切って露光すると全く異なる世界が映し出されます。ここまで広い範囲を一枚の絵に収めたのはこれが初めてなのですが、写真の右下側(おうし座の南側)や左上(ぎょしゃ座の北側)のモヤモヤが天の川なみに明るくて処理には苦労しました。処理の最後に周辺の明るさをぐっと下げてあるのですが、左下にあるオリオン座上部の赤い散光星雲まで暗くなってしまったのが悔やまれます。
 ところで、ILCE-7SM3で星野写真を久しぶりに撮ってみたのですが、微恒星が緑に転ぶ度合いがILCE-6600よりも格段に高いように感じています。全体的に緑の星が散らばるせいか、PixInsightが誇る衛星画像による色調整をかけると全面がマゼンタにカブってしまい、使い物になりませんでした。APS-C機での星野写真撮影のメリットは、格段にリーズナブルなお値段だけではないのかも知れません。